2012年1月31日 (火)

10kmマラソンに向けて練習!②

先々週末の練習に続き、おとといの日曜日に2回目の練習を行いました。1回目の練習で左膝の外側が痛くなったと書きましたが、結局その痛みは丸3日ほど続きました。まともに歩けるようになったのは、火曜日の朝くらいでした。

そんな状況だったので練習には不安もあったのですが、今回はどれくらい痛くなるのかを確かめるためにも10kmを走ることにしました。練習前日には、ランニングシューズも新調し、準備は万端です。

そして練習本番の朝。この日もかなり寒く、おそらく気温は5度以下だったかと思います。膝にあまり負担をかけないよう気をつかいつつ、ゆっくり目でスタート。3kmくらいまでは前回同様順調でしたが、3km過ぎからやはり膝に少し違和感が出始めました。ただ今回は膝の外側というよりは膝頭、もしくは膝頭の下あたりが痛みました。痛みもありペースがややダウン。そのまましばらく走っていましたが、8km辺りで痛みがひどくなり、更にペースダウン。途中強烈な冷たい向かい風もあり、最後の方はかなりのノロノロ状態でした。

気になるタイムは。。。。。59分!ということで、前回よりは速くなりましたが、1km6分ペースとはトホホ・・・。足の痛みがなければ、もう少し速く走れるのでしょうけど。

ちなみにスプリットタイムはこんな感じでした。

0~2km:10分 2~4km:10分 4~6km:12分 6~8km:13分 8~10km:14分

ただ今回良かったのは、走った後に膝がそれほど痛まず、割と普通に歩けたことです。前回は3日間左足を引きずっていたので、それと比べれば随分楽でした。痛みも慣れということなのでしょうか。本番まで練習チャンスは後4回!更に速くなるように頑張りたいと思います。

「筋金入りの男」を英語で言うと?

New York Timesの社説を読んでいて、面白い表現を見つけたので紹介します。

「今のアメリカには筋金入りの男によるリーダーシップが必要だ。」という内容の文章がありました。この中の「筋金入りの男」です。ただ、最近の日本ではあまり聞かなくなったような気がしますが。。。苦笑  英語では、

  tough-as-nails guy

です。nailは「釘、爪」の意味ですが、この場合はさすがに「釘」という意味でしょうね。1本の細い釘だとグニャリと曲がってしまいそうなので、建物を建てる時にでも使われるような太い釘が束になっているというイメージでしょうか。ということで、直訳すると「釘の束くらい頑丈なヤツ」って感じですかね?なおtoughの代わりに、「hard」でもいいようです。「筋金入りの男だよねー」なんて言われてみたいですねー。笑

2012年1月26日 (木)

米国「一般教書演説」を英語で言うと?

オバマ大統領の一般教書演説のニュースが最近流れています。ところで「一般教書演説」は英語で何て言うのだろうと思って、ちょっと調べてみました。答えは。。。

  The State of the Union address

です。とりあえずこれはこれで覚えるとして、でも何でこの英語が「一般教書」になるんだろう?誰が考えたんだろう?「一般」ってことは「特別」みたいなものもあるのかなあ?

・・・と色々分からないことがあるので、またちょこちょこ調べてみたいと思います。

2012年1月22日 (日)

10kmマラソンに向けて練習!①

3月の初めに開催される「第30回三浦国際市民マラソン」の10kmの部にエントリーしました。10kmレースに参加するのは、約10年振りです。確かその時のタイムは50分そこそこだったように記憶しています。私にとっては10kmがこれまでの最長距離なので、ちゃんと走れるか不安もあり、昨日久々に10km走ってみることにしました。

昨日はかなり寒く、パーカーのフードを被りながらのランニング。昨日は練習第1回目だったこともあり、とりあえず完走目標でスローペース。出だしは順調だったのですが、3kmくらいあたりから、左膝がちょっと痛み出し、ペースは更にスロー。まあ無理せず、そのまま走り続けていたのですが、9km過ぎから強烈に左膝の外側が痛くなり、ほぼ早歩き状態のスピードまでダウン。ただ歩くのはいけないと思い、足をひきずりながら最後まで走りました。そして気になるタイムは・・・65分!!うーん、足が痛かったとはいえこれほどとは。。。

ちなみに本番の制限タイムは70分なので、多分失格にはならないと思うのですが、ちょっとこれでは話になりませんねえ。ちなみにハーフの部に出る仲のいい近所のお父さんの10kmのベストタイムは32分!今もマラソンをする陸上経験者ではあるのですが、そのお父さんの2倍かかっているとは。。。。shock

今回の目標タイムは50分。週末に1度走るとして、本番まであと5回練習が可能。これから少しづつでもタイムを縮めていきたいと思います。ただ、練習翌日の今でも左足が痛く、果たして毎週キチンと練習できるのでしょうか?!ちょっと不安です。coldsweats01

2012年1月20日 (金)

今日は初雪!の予報

天気予報を見てると、今日は東京・横浜で初雪のようですね。snow

久々に我が家の前にも積もるでしょうか。

でもおかげで寒いですねー。電車も遅れるかもしれないので、家はちょっと早めに出ましょうか。

<追伸>

結局この日は、出勤する時に雪が降り始めました。でも積もりはしませんでしたね。

2012年1月19日 (木)

最近よく聞く「GOP」とは?

最近CNNラジオを聞いていて、次のような言葉がよく出てきます。

 GOP(ジーオーピー) または GOP race

アメリカの大統領選挙の前の共和党の代表を決めるニュースでよく出てくるので、「大統領候補」くらいの意味と思ってましたが、実は。。。

 Grand Old Party 

の略で、意味は共和党(Republican Party)の別の言い方だそうです。直訳すると「主要な歴史のある党」という感じでしょうか。ちなみに英次郎で検索すると、Grand old party of Japanは「自民党」だそうです。

勉強になりました。

と、ここまで来ると対する民主党(Democratic Party)に同じような言い方はあるのでしょうか?ちょっと調べてみましたけど、よく分かりませんでした。ご存じの方いますか?

2012年1月17日 (火)

2011年の10大ニュース!

明けましておめでとうございます。ブログ更新をさぼっていたら、すっかり2012年になってしまいました。

毎年記録として残している去年の我が家(私個人?)の10大ニュースをまとめました。

 第10位  我が家にWii登場!

 昨年のクリスマスの時に子供たちがお願いしたプレゼントが任天堂のWii。これまではプレゼントを二人がバラバラにお願いしていたのですが、Wiiは高額なので今回二人一緒のお願いということになりました。ゲーム機の類はこれまで我が家になく、今回初めて登場することになりました。友達の家で遊ぶこともあったので、やっぱり欲しかったんでしょうねえ。。。

Wiiとともに届いたソフトは「Wii Party」。年末まではずーっとこれにハマっていましたが、今年のお正月に義理の祖父母に買ってもらったソフトが「ポケパーク2」!。ということで、今は二人ともこれに夢中です。既にPartyでは遊ばなくなってしまいました。笑 まあ「ゲームは1日30分」というルールを決めたからなのですが、今のところルールを守って遊んでいるので、一安心です。これからほしいものは、Wiiソフトばっかりになるのでしょうかねえ?!

  第9位  TOEIC初の900点突破&独検2級合格!

 久々に腕試しで春頃TOEICを受けてみました。結果はギリギリですが、何とか900点超え!英語はコンスタントにやらないといけませんねえ。

あと、独検(ドイツ語検定)も受けてみることしました。受験する級を最初かなり悩んだのですが、今の実力では準1級は難しいと判断し、今回は2級を受験。過去問をやったり、単語帳を借りて読むなど、久々にドイツ語の勉強をしました。笑 結果は、見事(?)合格。もっと高得点での合格を狙っていたのですが、今の勉強度合いではこんなものでしょうか。。次は準1級ですかね?今年も色々チャレンジしていきたいと思います。

 第8位  子供たち、ミュージカル初鑑賞!

 8月に劇団四季のこどもミュージカル「魔法をすてたマジョリン」を家族で見てきました。子供たちにとっては初のミュージカル。私たち夫婦にとっても久々のミュージカル鑑賞でした。そして感想は・・・・みんな大満足でした!ストーリーとしては個人的には途中ちょっと予想外な展開もありましたが、全体的にはとても面白かったです。特に、登場する魔女の一人「ニラミンコ」の演技が特に面白く最高でした。キャラクター設定も面白いのでしょうが、かなり笑わせてくれました。子供たちも大笑い。劇が終わった後、劇場の出口のところで出演者の人たちと握手ができるんですね。娘は主演のマジョリンとかに握手してました。・・・ということで、金額的にはしょっちゅう見に行けるレベルではないのですが、またみんなで見に行きたいと思いました。DVD発売されないかな~。

  第7位   久しぶりのアメリカ出張!

 夏ごろ、海外出張があり、4年振りにアメリカの地を踏みました。会社には私がいた頃のスタッフが残っており、久々にみんなの元気な顔が見れました。会社はオフィスの場所を変えていたのですが、家具は基本的にそのまま。偶然にも出張中私が使っていた机が、私が過去座っていた机だったというのには笑ってしまいました。

今回は出張なので、当然仕事メインなのですが、妻からの買い物リストはズラリ。笑 仕事の後、スタッフにお店に連れて行ってもらい、食材や美容品など色々買い出しをしました。おかげで帰りのスーツケースはほぼ満杯。それでも家に帰ると、買い忘れや勘違いがあり、妻の満足度は100%とはいかなかったようです。苦笑 今度はちゃんと買ってきまーす・・・、ってもう当分アメリカ出張はないかな?!

   第6位  社内昇進試験ようやく突破!

 今年の4月、3度目の正直でようやく会社の管理職に昇進することができました!昇進が仕事の目的ではないはずですが、一応ある程度のレベルはクリアしたのかな、という感じです。昇進しないと給料もボーナスも上がらないので、これで何とか家族を養っていけるかなという感じです。さて、これからも頑張らないといけませんね。

  第5位  妻の祖母が他界

 神戸に住んでいた妻の祖母が昨年亡くなりました。正確な年齢は忘れてしまいましたが、90歳は超えており、長生きはされていました。長男が生まれてしばらくした頃に初めてお会いした時には、とてもお元気だったのですが、近年は体も弱くなりおととしお会いした時には、すっかり元気がなくなり、ビックリしたほどでした。あまりお会いする機会はなかったのですが、妻や子供たちのことも気にかけていただいていたと思います。寂しいですが、ご冥福をお祈りします。

  第4位  子供たち、運動会のリレー選手に!

 10月にあった小学校の運動会。息子は小1以来3年振り、娘はもちろん初めてリレー選手に選ばれました。息子は4年生なので、4~6年生チーム対抗の上級生リレー、娘は1~3年生チームのリレーに出場です。

まずは娘の出番。娘は第3走者だったのですが、第2走者の時点で娘のチームがトップ!!さあ、バトンをもらってそのまま駆け抜けろ・・・・、と思った矢先・・・・

   あれ、バトン落とした・・・・

ガーーーン!ということで、バトンをもらいそこない、拾い上げたら既に4チーム中の3位まで順位が落ちてました。その後、必死で追い上げたのですが、そのまま3位で第4走者にバトンタッチ。ちょっと残念な結果でした。

そして午後の終わりの方で、今度は息子の登場。確か第4走者くらいだったと思いますが、娘のことがあったので、バトンの受け渡しがちょっとハラハラ。順位よりもそっちの方が気になってたかと思います。笑 結果、無事に走り切り自分の任務は果たしたかと思います。

二人ともリレーで大活躍!とまではいかなかったですが、選ばれるだけでも凄いってことで、また今年も選ばれるよう頑張ってほしいと思います。

 第3位  再び親子マラソンで家族全員激走!

 去年に続き11月に1.8kmの親子マラソンに出場しました。今回は家族全員で参加。私と息子の男子ペアと、妻と娘の女子ペアで出場です。先に書いた運動会のリレー選手に選ばれたこともあり、今回は事前に何回か家族みんなでジョギング練習。なかなか健康的でした。

そして、本番。スタートダッシュが大事と、出発の1時間前からスタート位置付近に集合する熱の入れ様。そしてスタート!息子は途中バテましたが、ゴールギリギリで猛スパート!ゴール後、息子は地面に大の字になるほどでした。笑 その後、女子ペアも無事ゴール。

結果は・・・、男子ペアがギリギリ7分代、女子ペアも8分代と大健闘。男子ペアは目標の10位以内には入れませんでしたが、女子ペアは目標の順位(去年の息子の順位)を見事クリア!みんな怪我もなく、無事に走り切れてよかったです。

親子マラソンの出場資格は小学4年生まで。ということで来年長男はもう出られません。5kmの部に一人で出るのかな?私は娘とまた親子マラソンに出場になるでしょう。笑

 第2位  娘が小学校に入学!

 既に話題に出ていますが、娘が春に小学生になりました!これで我が家の子供たちは二人とも小学生。ただ娘の場合、病気の関係上食べられないものがあり、お昼が給食に変わったので、そこが一苦労。先生にも説明をし、十分な量の給食が食べられない時は、捕食を持たせての対応です。周りの子供たちにも理解してもらうのもちょっと大変なようですが、これからは娘が自分自身で乗り越えていってもらわなければなりません。頑張れー!

いい面では、妻に時間的余裕が出てきて、短期にアルバイト的なことをしたり、スポーツジムに通う時間が増えたようです。これからますます手がかからなくなるのでしょうが、ちょっと寂しくも感じますかね。いやいや、これからは受験などの別な心配が増えるでしょう。笑

 第1位 福島原発の事故で家族中大騒ぎ !

 やはり1位は東日本大震災の関係です。福島原発事故が起こり、「首都圏は放射能の影響で危ない」などといった記事や情報が飛び交い、我が家もその対応にオロオロしました。何故か幸いにも計画停電はなかったのですが、安全な食べ物・飲み物の確保に一時奔走しました。また食だけでなく「住」そのものも我が家にとって大きなテーマになりました。結局、学校の春休み時期だけ、妻と息子と娘が大阪の方に滞在していましたが、一時は私だけが今の家に残り、家族が西日本方面に別居するかどうか、まで妻と議論になりました。

本意ではなかったのですが、妻に「ガタガタ言うなら、(子供を連れて)家を出ていけ!」と怒鳴ったこともありました。結婚10年余で、初めて妻に怒鳴ったことだったと思います。。非常事態とはいえ、反省はしています。。。

震災後から今でも、飲料・料理用はアメリカのミネラルウォーターですし、野菜も西日本から取り寄せています。東北を応援したい気持ちは勿論ありますが、首都圏に残ると妻を説得し決断した以上、原発事故の影響が本当になくなるまで、この生活スタイルは変わらないかもしれません。

以上が、2011年の10大ニュースでした。今年の元旦にもいきなり地震があり、福島原発という不安材料を抱えながらの新年のスタートです。

思い出せば、去年の2月22日にニュージーランドでM6.1の地震があり、その後1カ月足らずで東日本大震災が起きました。今度は去年の年末の12月23日に同じくニュージーランドでM5.8の地震が起きました。この二つの地震には何か関連性があるのでは、というのが妻と私の想像です。とすれば、また近々大きな地震が来るかもしれません。備えだけは十分にしておく必要があります。

ではことし1年はどんな年になるでしょう。昨年末より明るい気分になれているといいですね。

2011年10月14日 (金)

書評「中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!」 三橋貴明著

今回も、本のソムリエさんお薦めの一冊です。

「中国がなくても、日本経済はまったく心配ない!」 三橋貴明著 ワック(2010.12)

経済評論家である著者が、「日本経済は中国なしでは成り立たない」というイメージ論を打破している一冊です。

この本の構成は以下の通りです。

 プロローグ レア・アースの神話

 第1章 中国との貿易がゼロになると、どれくらい困るのか?

 第2章 国民を置き去りにした経済成長の欠陥

 第3章 輸出に頼らざるを得ないゆえの限界

 第4章 不動産バブルのジレンマ

 第5章 中国は先進国になれない

 エピローグ 体験者が語るチャイナリスク

この本に書かれている沢山のデータを見ると、日本は他の諸外国と比べても輸出依存でも、中国依存でもないことが読み取れます。一時期に比べ、「海外進出なら中国」という風潮がなくなってきていますが、中国との経済関係を冷静に見るのにはいい本だと思いました。

また、中国が抱える不動産バブルの解説や、中国からの一時出国制限を受けた日本人のインタビューについても書かれており、今の中国の内在するリスクも読み取ることができます。

プロローグでは、2010年9月に発生した尖閣諸島近海での中国漁船による海上保安庁の巡視船への衝突事件に触れ、その結果レア・アースの禁輸措置に触れています。

 90年代末まで、アメリカや南米、それにオーストラリアなどにおいて、レア・アースは普通に産出されていた。ところが、中国は最大顧客(=日本)と地理的に近い強みを活用し、ダンピング攻勢をかけ、オーストラリアや南米の鉱山を閉鎖に追い込んでしまったのだ。・・・中国が日本にレア・アースを売らないというのであれば、豪州や南米、それに中央アジア諸国が喜んで鉱山を開くだろう。」(P14)

ただ、この件で気になったのは、最近の日経新聞の記事で、他国(米国?)で開発するレア・アースは値段が高い、とか何とか掲載されていたような気がします。なので、そう単純な話ではないのかもしれません。。。

第1章では、日中貿易の状況を諸外国と比べ、分析しています。「日本は輸出依存」という論調については、著書はこのように異議を唱えています。

 日本の輸出依存度は「高度成長期」からせいぜい10%程度しかなかった。・・・日本の高度成長は旺盛な個人消費と公共投資、そしてそれらの需要に向け拡大した企業の設備投資により達成された。」(P21)

輸出依存度は「財の輸出÷名目GDP」で計算していますが、2009年では日本は10%、アメリカは7%、ドイツは33%、中国は24%、韓国は43%という結果になっています。中国の方が輸出依存度では日本を上回っているというわけです。

 そもそもGDPとは経済的な付加価値の合計であって、売り上げの合計ではない。(P22)

また「中国依存」という話についても、以下のように説明しています。

 09年における日本のGDPは、ほぼ5兆ドルであった。それに対し、中国・香港向けの輸出額は約1415億ドル、対GDPで2.79%である。(P28)

第2章では、これまでの中国の成長の中身の分析を解説しています。

 ・・・経済成長という実績以外に権威の拠り所がない中国共産党は、「不況」という事態を何が何でも避けねばならない。結果、強引なGDP成長ばかりが追い求められ、国内の環境悪化、前代未聞の不動産バブル、極端な投資依存経済など、歪みを拡大させる形で国民経済を発展させてしまったわけである。」(P54)

 08年のサブプライム・ショック以降、・・・同国のマスコミには「保八」という単語が躍った。要は「経済成長率8%を死守せよ」という話であるが、理由は中国で経済成長率が8%を切ると、失業者の増大を抑えきれなくなるためだという。(P54)

また2000年以降の中国な急激な成長は、「投資」がもたらしたと著書は述べています。

 中国の名目GDPは、インフレ分も含めて10年間で3.5倍になったわけだ。・・・ちなみに中国の個人消費は2.7倍にしかなっておらず、・・・それに対し、投資は4.6倍にもなっているのである。ここ10年間の中国経済は、完全に「投資」により牽引されてきたわけだ。(P72)

第3章では、実は中国は「輸出依存」であると解説し、それには人民元安が大きな要因であると述べています。

 グローバル・インバランスの拡大が続いた理由は、主に以下の三つに集約できる。◆アメリカの不動産バブル・・・◆ユーロの存在・・・◆中国の人民元安政策・・・(P99)

 ・・・中国の膨大な輸出の担い手の”過半”が外資系企業である。中国の輸出額に占める外資系の割合は、2001年以降は常に50%を超えている。「世界の工場」などと呼ばれている中国は、実は自国資本のみでは輸出産業を維持することができないのである。(P117)

 結局、「安い人件費、安い人民元」に寄りかかって成長してきた中国の輸出産業は、価格以外の付加価値を顧客に提供できないでいる。すなわち「安くなければ、誰も中国製品を買わない」というのが現実なのだ。(P120)

また、外貨準備高についても解説しています。私も正直よく分かっていませんでした。

 ・・・現在の中国の外貨準備高は、世界一である。これを捉えて「中国の対外資産は世界一」になる、奇妙な理解をしている日本人が、特にマスコミには異常に多い。(P125)

 外貨準備とは、・・・「政府が持つ対外資産」である。中国は長年、管理的な為替政策を継続している。結果、中国の外貨準備高は年々増大しつつある。とはいえ、・・・外貨準備高とはあくまで、「政府が持つ対外資産」であり、中国国家の対外資産そのものではない。(P129)

 中国の09年末時点の対外資産は、約294兆円である。その内、何と外貨準備は204兆円を占めているのである。・・・約7割は”政府保有”というわけだ。(P130)

 本来的に「国家の金持ち度」を計る指標といえる「対外純資産」は、日本が148.8兆円であるのに対し、中国は129.1兆円に過ぎない。(P130)

第4章では、中国の不動産バブルについて解説しています。

 リーマンショック以降の中国企業も、世界の多くの企業と同様に、投資意欲に欠けていたのだ。それにもかかわらず、中国共産党の指示で、同国の民間銀行から、ジャブジャブと中国企業にお金が流れていった。企業の投資意欲が高まらない中、政府の”指示”によりお金を貸し出させたわけである。(P150)

 中国では現在、「房奴(ぼうど)」(住宅の奴隷)が社会問題になっている。すなわち、住宅ローンの支払いが可処分所得の過半を占める人々である。(P154)

 現在の中国には、「富裕地と貧困地」「都市部と農村部」および「富裕層と貧困層」という、三つの格差問題が混在していると考えられる。(P192)

第5章では、以下のような結論を述べ、今後の中国経済に対し厳しい予測を立てています。

 結局のところ、中国は”国民を豊かにする”という目標を忘れた”歪んだ成長”を継続した結果、先進国にはなれないまま成長の袋小路に突き当たり、そのまま終幕を迎えてしまう可能性が濃厚だ。これが、本書の結論である。(P213)

エピローグは、中国人社員の文書偽造に端を発し、民事トラブルに巻き込まれ、中国から一時期出国停止命令を受けた日本人とのインタビュー形式となっています。これを読むと、ちょっとゾッとします。

 最悪のチャイナリスクとは、中国民事訴訟法231条である。(P216)

 「(外務省のホームページに)この条文は載っていない。民事訴訟の当事者になると、出れなくなることがありますよとかいてあるだけです。」(P222)

 「民主党の情報機関によると、百人前後の日本人が中国から出れなくなっていると」(P247)

著書の結論通り、今後中国が衰退に向かうのか、まだまだ成長持続していくのか分かりませんが、中国に対し卑屈にならず、情報を集め、冷静に正々堂々と向かっていくことが大切なのだと痛感しました。

データも豊富で、分かりやすく、色々勉強になったため、評価は★5つ(★★★★★)とさせていただきました。

2011年9月 7日 (水)

書評 リストラなしの『年輪経営』 塚越寛著

今回も、本のソムリエさんお薦めの一冊です。

 リストラなしの「年輪経営」 塚越寛著 光文社 2009年 ¥1,400

者は、長野県にある伊那食品工業の会長さんです。伊那食品は寒天の製造会社で、1958年の創業以来、2005年までの48年間、ほぼ増収増益を続けてきたそうです。中小企業でありながら、そのような業績を続けてこれたのは、「年輪経営」にあると言います。

 ・・・いい時も悪い時も無理をせず、低成長を志して、自然体の経営に努めてきました。私はこの経営のやり方を「年輪経営」と呼んでいます。木の年輪のように少しずつではありますが、前年より確実に成長していく。(P24)

そして年輪経営を目指す理由して、「会社とは何のためにあるのか」ということを著者は自問し、次のように結論を出しています。

 長い間考え続けて得た結論は、「会社は、社員を幸せにするためにある。そのことを通じて、いい会社を作り、地域や社会に貢献する」というものでした。それを実現するためには、「永続する」ことが一番重要だと気が付きました。(P15)

会社の重要な使命は、「存続すること」、そして「雇用を守ること」が、まずあると私も思います。本当に会社を支えているのは、株主でもなく、債権者でもなく、得意先でもなく、社員だと思うからです。この点では著者と同意見です。

非上場の中小企業ゆえ、可能な経営方針もあるし、理想的で正論すぎる点もあるのかなと思いましたが、伊那食品で実践されていることについては、見習う価値は十分あるのではないでしょうか。

「年輪経営」で伊那食品が今後どれだけ成長していくか、楽しみです。(業績数値が開示されないのが残念ですが。。。)

その他、印象に残った箇所は次の通りです。

 経営とは「会社の数字」と「社員の幸せ」のバランスをとることだと思います。(P17)

 二宮尊徳の言葉に「遠きをはかる者は富み 近くをはかる者は貧す」というものがあります。・・・以来、「遠きをはかる」ことが、私の経営戦略となりました。(P20)

 「利益」はそれ自体に価値があるのではなくて、「利益」をどう使うかによって価値が生まれるのです。(P45)

 ブランド化を目指すことは適正な利益を確保することにつながります。・・・ブランド化つまり「信頼される商品を提供して、ファンをつくる」ことが、企業経営そのものなのです。(P55)

 私は、人件費はコストとは考えません。人件費は目的なのです。(P60)

 会社というのは、社内一丸となって事に当たる時が、いちばん力が発揮できます。そうした「一丸となって頑張る」力を、成果主義や能力給は削ぎかねません。(P68)

 自分たちのやっていることが、「世のため、人のため」になると確信できれば、どんなに苦しくても頑張って働こうと思うものです。(P73)

 人の犠牲による利益は利益ではありません。仕入先に無茶を要求して出た利益は、正しい利益ではないのです。(P76)

 当面は苦しくても、「良いものを適正な値段で売る」ことが、将来的には一番得になります。まさに「遠きをはかる」経営です。(P89)

 私は中国への進出は見合わせています。・・・それよりも大きな理由は、社会主義国には「信用」という概念が感じられなかったことです。・・・どの社会主義国でも、商品は「ただの商品というモノ」としてしか扱われていない印象を受けました。(P116)

  社員一人ひとりが一日に何人のファンをつくれるのか―このことが会社の命運を握っているのです。・・・「ファンづくり」が仕事だと思えば、楽しくなってきませんか。今日は何人のファンをつくれるのか、朝そう考えればワクワクしてきませんか。(P127)

 ホリエモンは「時価総額世界一の会社をつくる」という大志を抱いていたようです。しかし、これは大志ではありません。そこに、公に奉仕するという精神がないからです。(P156)

 「いいか、この100年カレンダーをよく見てみろ。この中に、君たちの命日が必ずある。・・・」「ここに君たちの命日を入れてみよ。それまでの一度きりの人生を、どう生きるか考えてみろ」(P162)

 当社の研究開発部門の壁には「セレンディピティ」という言葉が掲げられています。あてにしていなかった物を偶然に見つけ出す才能、言わば「掘り出し上手」という意味です。・・・社員一人ひとりが「セレンディピティ」を発揮すれば、会社は宝の山になります。(P169)

 ある若い人が「自己実現ができないような会社にしがみついているのは、負け組だ」と言っていましたが、そういう人はいつまで経っても自己実現できません。「自分で努力して、この会社を変えてやる」くらいの気構えが欲しいものです。(P177)

評価は、★★★★☆(星4つ)とさせていただきました。 

2011年9月 6日 (火)

書評「マルカの長い旅」 ミリヤム・プレスラー著

「本のソムリエ」さんお薦めの一冊です。いつもの通り図書館で借りてきました。

  マルカの長い旅  ミリヤム・プレスラー著 松永美穂訳 徳間書店(2010年)¥1,600-

この本は、歴史を題材にした小説です。舞台は第二次世界大戦下のポーランド。主人公はマルカという7歳のユダヤ人の女の子。ナチスドイツによる「ユダヤ人狩り」から逃れるため、母親と姉の3人でポーランドから国境のハンガリーまで、必死の逃避行を試みます。その途中、マルカは熱を出し、結果的に親子は離ればなれに。。。。

マルカは実在の人物です。マルカの話をもとにドイツ人である著者がこの物語を創作しています。そのため、細かな場面はフィクションのようですが、まさに本当に全てがあったかのようにグイグイと話に引き込まれて行きました。

母親と姉と離ればなれになったマルカは、時に人々に助けられながら、孤独や飢えと戦い、必死で生き抜いていこうとします。そんなマルカを応援せずにはいられないのですが、一方「ユダヤ人」という理由だけで迫害されたマルカの過酷な運命に、人生の不条理さを感じざるを得ません。エンディングも何ともやるせないものがありました。。(細かな話は書きませんので。) 「国」を持たないとは、何と恐ろしく、哀れなものだとしみじみ感じました。

私自身、昔、ポーランドにしばらく住んでいたことがあり、アウシュビッツにも何度か足を運んだこともあるので、この手の話には、特に思い入れが深くなるのかもしれません。

創作という点は差し引いて読む必要はありますが、歴史の一場面を学ぶ上でも、読んでおいてもいい一冊だと思いました。

評価としては、★★★☆☆(星3つ)とさせていただきました。

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