2016年6月14日 (火)

書評 「外食の裏側」を見抜く

今回の本も、本のソムリエさんお薦めの1冊です。

 「外食の裏側」を見抜く  プロの全スキル、教えます。 川岸宏和 著
                                   (2014.5 東洋経済新報社)
著書は大手ハムメーカーなどに勤めた経験から、外食の裏側の事情を色々と解説しています。これを読むと、外食に不安を覚えるのは確かです。ただ日本では、海外に比べて外食で食中毒やお腹を壊すことはまずないと思います。その点、日本の外食は比較的安全と言えるとは思うのですが、「安全・安心」の裏側には、こういった事情もあるんだなと知ることは大切かと思います。
あと外食がニセモノ食品、代替食品の「宝庫」になっている理由として、スーパーなどと違い、JAS法等の法律が適用されないと、著書は言います。外食の縛りは「食中毒を出さなければいい」という程度のものだそうです。

この本で、気になったところは以下の通りです。
 「なぜ牛肉は、豚肉や鶏肉よりも高く売られているのだろう?」・・・一番の理由は「出荷できる大きさになるまでに食べるエサの量の違い」です。・・・「鶏4:豚7:牛11」の割合です。(P63)

 ・・・ステーキだと思って食べた肉は、「成型肉」なのです。成型肉というのは、骨のまわりから削り取った端肉や内臓肉を結着してつくったものなのです。(P69)

 ・・・それ(成型肉)を強引にくっつけて固めるのに、「結着剤(リン酸塩)」を使います。リン酸塩は保水性を高めるので、肉がジューシーになり、カサを増すこともできます。・・・食感も悪いので、・・・「植物性タンパク」・・・などのタンパク質を注入して肉をやわらかくするのです。(P71)

 ・・・肉に牛脂を打って人工的に「霜降り」にすることもできます。スーパーなどで「牛脂注入肉」「牛脂注入加工肉」と表示されて売られているものです。(P73)

 牛肉の場合は、「出血性大腸菌群」がつくのは表面だけなのです。普通は表面を焼けば、「出血性大腸菌群」は死滅します。・・・ただし牛肉でも、成型肉は事情が少し異なります。成型肉を加工する段階で、牛肉の表面についている大腸菌などが、インジェクターの針で肉の内部に入ってしまうのです。(P75)

 この食中毒の問題は、何も成型肉に限ったことではありません。肉をミンチ状にした場合、すべてに発生しうるリスクです。(P76)

 肉には繊維がありますが、成型肉は明らかに繊維と繊維が不自然なくっつき方をしています。簡単にいうと「タテヨコ、タテヨコ」みたいなくっつき方をしているのです。(P80)

 ・・・「チーズフード」というニセモノチーズです。・・・製品中のチーズ分の重量が51%以上あれば「チーズフード」と表現することができます。(P91)

 そばを乾麺の状態で売るときは、「最低そば粉を3割は入れなくてはいけない」と法律で定められています。・・・この時点で十分おかしいのに、立ち食いそばなどでは、そば粉が1割、2割の「そば」を平然と出しているのです。(P101)

 「スーパーで売られている食材は、輸入品よりも国産品が圧倒的に多い」というのが一般消費者の素朴な印象でしょう。では輸入食材は、いったいどこに行っているのでしょうか?・・・外食、中食こそが大半の輸入食材の受け皿になっているのです。(P109)

 チェーンのできたて弁当では、古米、古古米がじつに多く使われています。・・・ふっくらつややかに見せかけるために「品質改良剤」「品質保持剤」あるいは植物性油などが多く使われます。コンビニの工場では私の知る限り、古米を使うところはありません。(P120)

 ファミレスのサラダに野菜本来の味が感じられないのは、「次亜塩素酸ソーダ」で何度も洗浄され、おいしさも栄養も抜けてしまったカット野菜を使っているからです。だから、濃い味のドレッシングをかけてごまかしているのです。(P131)

 たいていの回転寿司では、おいしさの抜けてしまった刺身を食べさせるために、醤油に「調味料(アミノ酸)」などを入れて普通より濃い味付けにしています。(P133)

 ・・・冷凍焼き鳥かどうかを見抜くコツがあります。それは「ねぎま」があるかどうかです。(P134)

ここには書ききれないくらいの、色々なビックリネタや、いい店選びのコツも書かれています。あと、覆面調査をしてダメな店の覆面レポートや、お薦めのチェーン店一覧も掲載されています。
この本を読んだら、出来れば外食は控えて、自分で食材を買ってきて自炊するほうが安心だという気になりました。どれだけできるか分かりませんが。。(笑)
 

2016年1月25日 (月)

書評「その話し方では軽すぎます!」 矢野香著

本のソムリエさんお薦めの1冊です。
 その話し方では軽すぎます! 
  エグゼクティブが鍛えている「人前で話す技法」 矢野香著(2012.3 すばる舎)

もちろん私はエグゼクティブではありませんが(笑)、仕事上初対面の人と話す機会も多いので、読んでみることにしました。
著者はNHKの元アナウンサーです。話すことのプロですから、色々と役に立つことが多いきがしました。


 話し方に重みがあるのか、ないのか。この差が信頼できるか、できないかという判断に直結するのです。(P5)
 
 ・・・人が相手に好印象を与える要因は、「親しみやすさ」「活動性」「社会的望ましさ」という三つに分けられることが、多数報告されています。・・・
  「親しみやすさ」:話しかけやすい、優しい、親切な、明るい、元気な、外交的な・・・
  「活動性」:堂々とした、意欲的な、鋭い、リーダーシップのある、強いなど
  「社会的望ましさ」:信頼できる、分別のある、きちんとした、誠実な、安心できる・・・(P27)
 
 「親しみやすさ」を狙う人は、やや高めの声でゆっくりと話します。
 「社会的望ましさ」の人は、反対に低めの声で、ゆっくりと話してください。
 「活動性」の人は、やや高めの声で速めに話すように心がけてみてください。(P31)
 
 <「話す内容」を改善するポイント>
 ①具体的に発言する
 ②事実と感情を分けて表現する
 ③言葉を正確に使う
 <「話す態度」を改善するポイント>
 ④絶えず動かない
 ⑤言葉の語尾をきちんと下げる
 <「話す声」を改善するポイント>
 ⑥舌の筋肉を鍛えて滑舌をよくする
 ⑦高めの声で話さない          (P53)

 内容を正確にするポイントは三つです。まず「数字・固有名詞を示す」、次に「情報源を明らかにする」、そして最後に「推測は話さない」ことです。(P57)

 私が原稿の読み間違いに気をつかっている言葉ベスト3は、「他人事」「一段落」「施策」です。・・・「ひとごと」「いちだんらく」「しさく」が正しい言葉です。(P71)

 身体が絶えず動くクセのなかで、特に多いものとは、いったい何でしょうか。それは、「頷き」と「瞬き」です。・・・頷くときは、大きく一回だけ「うん」と頭を上下に振りましょう。(P77)

 また、相づちを打つときに「あー、はい、はい、はい」「なるほど、なるほど」というように同じ言葉を二回以上、繰り返していませんか。こうした同じ言葉の繰り返しも、軽い印象を与える要因となる悪癖です。「はい」は一回、「なるほど」も一回です。(P79)

 私たち日本人に一番多い間違いは、礼儀のつもりでお辞儀をしながら挨拶をしてしまうことです。・・・お辞儀は挨拶の前に無言で行うのです。(P92)

 人前に出るときの第一印象で、クラス感を表現し、「この人できるな」と一目置かれる登場の秘訣とは何か。それは、人前に疑問を持って登場することです。(P162)

 人間は脳のなかに疑問を持つと答えを探します。そのため、あなたの目は、マイクの前に立った瞬間、最前列の人から後方の人までをジッと見つめます。・・・この行為は聞き手から見ると、集まった人たちとしっかりとアイコンタクトをとったように見えるため、堂々とした自信ある本物のクラス感を印象づけることができます。(P164)
 
人前に立ち緊張しているとき、居心地の悪さから逃れるために、無意識で何か他の動作をしようとします。心理学では「転移活動」と呼んでいます。・・・このように、自分ではわからない無意識の動作として、
 貧乏ゆすりをする、手を組んだりほどいたりを繰り返す、腕組み・足組みをする、頭をかく、・・・これらのクセは全て、そわそわした感じを与えるか、横柄、または頼りない印象を与えるかで、良いメッセージになる動作は一つもありません。(P174)

 慌てる、急ぐ、走る、という行為は、自分の時間管理もできない人というルーズさを表現してしまいます。(P190)

 男性であれば、靴下の先が薄くなって爪が見えそうになっているということがないように・・・(P203)

 ため口とは、対等の話し方をすることです。つまり・・・「自分はもっと下として、軽く扱ってもらっていい人間です」と表現してしまっていることになるのです。(P208)

 ・・・笑うよりも良い方法があります。・・・笑っているように見せる、という演出です。・・・とても簡単な体操があります。・・・上の歯だけを8本見せる笑顔を作ってください。大スマイルです。口の両端から頬の筋肉に向かって斜め上に引き上げるような感覚です。そのまま1分間キープ。(P217)


この本を読んで、自分には色々できていない点、改善すべき点を発見したので、すぐにでも試してみたいと思います。スマイルの練習はすでに始めています。笑
 

2016年1月20日 (水)

書評「ペテロの葬列」 宮部みゆき著

今回は、久々のミステリーです。好きな作家のひとりの宮部みゆきさんの作品です。

 ペテロの葬列  宮部みゆき著 (2013年)

以前、ドラマ化されていたのを思い出し、図書館で借りて読んでみることにしました。
ハードカバーだったのですが、借りてみて、まずはその分厚さにビックリでした!笑

詳細はネタばれになるので書きませんが、他の著書と同様、読んでいくうちに社会的な問題が事件の背景にあることが徐々に明らかになっていきます。

最後の展開はちょっとせつないのですが、逆に未来に向かっていくということで理解しましょう。

真実が明らかになる過程で、ちょっと強引に思えるところや、「そこまでやるかな!?」的なところがあったので、勝手ながら評価としては、★★★☆☆(星3つ)とさせていただきました。でももっと宮部さんの作品は読んでいきたいですね。

2014年9月17日 (水)

書評「体を壊す13の医薬品・生活用品・化粧品」

久々の書評です。今回も本のソムリエさん紹介の一冊です。いつもの図書館から借りてきました。

 体を壊す13の医薬品・生活用品・化粧品  渡辺雄二著 (2013.11 幻冬舎)

現代社会にあふれている色々な食品や生活用品の危険性を認識しましょう、という一冊です。読んでみると、本当にさまざまな化学物質が使われているのだなあ、と実感しました。

ちなみに目次(とそれぞれの結論)は以下の通りです。

 NGその1 ヨードうがい薬でうがいをする

        →ヨードがのどの粘膜を荒らし、かえって風邪をひきやすくなる

 NGその2 歯磨き粉を使って歯を磨く

        →歯磨き粉を使うと、歯周病になりやすくなる

 NGその3 ボディソープで体を洗う

        →ボディソープの成分が皮膚を刺激し、肌トラブルの原因となる

 NGその4 シャンプーで髪を洗う

        →シャンプーの成分が毛根に作用し、髪が抜けやすくなる

 NGその5 健康のためにサプリメントを飲む

        →苦情が多く、肝臓障害を起こすことも

 NGその6 お風呂に入浴剤を入れる

        →入浴剤の効果は確認されておらず、皮膚障害を起こすことも

 NGその7 除菌剤で室内空間を殺菌する

        →室内を殺菌する必要はない。感染症にかかりやすくなることも

 NGその8 腰の痛みに貼り薬を貼る

        →無理に痛みを抑えるだけで、根本は治らない

 NGその9 美白化粧品を使う

        →白斑症状のほか、皮膚がんになる可能性も高まる

 NGその10 ダイエットのためにカロリーオフ食品を食べる

  •     →カロリーオフ食品には、危険性の高い合成甘味料が使われている

 NGその11 美肌のためにコラーゲンサプリを飲む

        →添加物の安全性が懸念され、値段も高い

 NGその12 風邪をひいたら風邪薬を飲む

        →薬に風邪を治す力はなく、かえって治りを遅くする

 NGその13 お腹をくだしたら下痢止めを飲む

        →下痢は有害なものを排泄するためで、無理に止めてはいけない

この中で、今の私に当てはまるのは、NG2、4、8、12といったところでしょうか。筆者は、これら日常にあふれているものは、本来必要なものではなく、かえって体に不調を与えるといいます。

まずは、歯磨きを使う頻度を少なくしようと思います。ブラッシングが大切だということなので、夜は歯磨き粉なしで丁寧に時間をかけて歯磨きしようと思います。

我が家はお風呂では石鹸を使っていますが、髪はシャンプーで洗っているので、成分次第では石鹸に切り替えようと思います。やはり抜け毛が気になる年齢ですから。。。笑

以下、気になる箇所をいくつかピックアップしました。(時間がなく後半はスキップ。。。)

 (うがい薬は)のど荒れを起こす細菌を退治して、症状を軽くすることはできますが、風邪の根本原因となっているウィルスをやっつけることはできないのです。(P22)

 のどの粘膜にはもともとさまざまな種類の細菌(常在菌)が棲みついていて、いわば人間と共生関係の状態にあります。・・・むしろ風邪の原因ウィルスや病原菌などの侵入を防いでいるのです。・・・ところが、ヨードなどの殺菌力のあるものが作用すると、それらの常在菌が減ってしまいます。(P26) 

 ・・・毎日、せっせと歯を磨いているのに、こんなに高率で歯周病になるのはおかしいと思いませんか?実はその原因は、毎日の歯磨きの仕方にあります。一言でいうと、歯磨き粉を使って歯を磨いているからなのです。そのため、歯周病の原因になっている「歯垢」が十分に除去できずに、歯周病になってしまうのです。(P30)

 どこの(ボディソープ)のメーカーの製品でもいいので、その成分表示を見てみてください。多くの製品には、最初に「水」と書かれているはずです。・・・わざわざお金を払って、水を買っているようなものです。(P45)

 市販のポピュラーなボディソープには、「ラウレス硫酸Na」という成分が配合されています。これが、体の汚れを落とす主成分です。・・・実は、ラウレス硫酸Naは、合成界面活性剤のAES(アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム)の一種なのです。

昔はあまり騒がれなかった花粉症などは、こういう化学物質が広がってきたせいもあるのでしょうかねえ??

2014年9月10日 (水)

母からの電話

先週、会社から帰る途中の電車の中で、携帯に母から電話がありました。その時は電話に出られなかったので、最寄りの駅で降りてから、電話をかけなおすと、母が「あんまりいいニュースじゃないんだけど。。。」と。

そして次の一言。「私、乳がんっていう検査結果が出て。。」

2週間くらい前に、胸にしこりがあるのに気がつき、行きつけの内科に行ったところ、専門の病院を紹介されてさっそく検査へ。その結果が先週出て、乳がんが判明したということです。

幸い発見が早かったようで、手術をすれば治るとのこと。手術の方法は全摘出にするようです。抗がん剤よりも完治する可能性が高いらしいです。

手術して完治してくれるものと信じていますが、いざ身内が「がん」と宣告されると、やはりショックなものです。一番ショックを受けているのは、これまで幸いにも大病せずに70歳過ぎまで生きてこられた母自身だと思いますが。。。。

2014年7月24日 (木)

妖怪ウォッチを描いてみました。②

妖怪ウォッチのキャラクターを色鉛筆で描いてみました。今回は、じんめん犬です。ジバニャンよりも形が複雑なので、ちょっと苦労しました。オリジナルはもう少し暗い色なのですが、基本的に12色の色鉛筆なので、その点はご容赦ください。

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2014年7月22日 (火)

妖怪ウォッチを描いてみました。①

娘からのリクエストに応えて、今流行りの「妖怪ウォッチ」のキャラクターを色鉛筆で描いてみました。まず第一弾はジバニャンです。

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2014年4月28日 (月)

日米同盟は「深化」?「強化」?

先日、アメリカのオバマ大統領が来日しました。自民党政権に変わってから日米関係は改善の方向にあると思いますが、これにつき気になったことが一つ。

確か、民主党政権時代は日米関係を「深化」させると言っていました。当時この言葉を聞いた私は、「深化?!」という印象でした。これまでは「強化」という表現が使われていたと思っていたので、「深化」という言い回しに違和感がありました。

しかし、今のマスコミの報道は何事もなく「強化」に戻っています。「深化」と言っているマスコミはもはやあまりないように思います。

やはりこれは、民主党が政権を取り、これまでの自民党との違いを出すために、わざわざ表現を変え、自民党は再度違いを出すために「強化」に戻したのかなー、と思っています。

日米同盟を「深化」するのと「強化」するのとでは、具体的な行動としてどう違うのでしょうねえ?詳しく知っている人がいたら聞いてみたいものです。

書評「無印良品は、仕組みが9割」

今回も本のソムリエさんお薦めの一冊です。

 

 無印良品は、仕組みが9割  松井忠三著(2013.7 角川書店)

無印良品の会長である著書が自身の会社の秘密を明らかにした一冊です。松井さんが無印良品の社長に就任した時には業績が低迷していましたが、仕組みづくりにより、見事業績を回復させました。

仕組みで大事なことは「マニュアル化」ということで、この大切さについて述べています。マニュアルと聞くと、ネガティブなイメージがありますが、そうではないと著書は語っています。

  マニュアルを使うと、決められたこと以外の仕事をできなくなる、受け身の人間を生み出す、とよく指摘されています。・・・しかし、そういう人をつくるのが無印良品の目的ではありません。むしろ、マニュアルをつくれる人になるのが、無印良品で目指すところなのです。(P68)

 またマニュアルは社員の行動を制限するためのものではないのです。

 むしろ、マニュアルをつくり上げるプロセスが重要で、全社員・全スタッフで問題点を見つけて改善していく姿勢を持ってもらうのが目的です。(P70)

  この本を読むと、「マニュアル」とは「ノウハウを可視化したもの」というふうに理解できますし、日々の行動を見直し改善していくためにも、目に見える「マニュアル」が大切だなと思いました。

その他の心に留めておきたい箇所は以下の通りです。

 「それぐらい、口でいえばわかるのでは?」と思われるようなことまで明文化する。これは、”仕事の細部”こそ、マニュアル化すべきだという考えがあるからです。(P24)

 現場では毎日のように問題点や改善点が発見され、マニュアルは毎月、更新されていくのです。(P25)

  無印良品で”危機的な状況”に直面したとき、まず会社の業績が悪化した原因はどこにあるのか、さまざまな角度から分析してみました。そして、次の六つの「内部要因」を挙げました。 ①社内に蔓延する慢心、おごり、②急速に進む大企業病、③焦りからくる短期的な対策、④ブランドの弱体化、⑤戦略の間違い、⑥仕組みと風土をつくらないままの社長交代。(P41)

  社員の意識だけを変えようとしても根本的な解決にはなりません。ビジネスモデルを見直して、それから仕組みをつくっていく。その仕組みに納得して、実行するうちに、人の意識は自動的に変わっていくものなのです。(P47)

 今の時代のリーダーに必要なのはカリスマ性ではなく、現場でも自由にものを言えるような風土をつくり、その意見を仕組みにしていくことです。(P50)

 「優秀な人材は簡単に集まってくるものではない」という事実です。そもそも優秀な人材なら、その会社が手放そうとしないでしょう。・・・優秀な人材を育てるべく社内に人材育成の仕組みをつくるほうが、時間はかかっても組織の骨格を丈夫にします。(P57)

 マニュアルには以下のような、想像以上の効果(=目的)があると感じました。 ①「知恵」を共有する・・・②「標準なくして、改善なし」・・・③「上司の背中だけを見て育つ」文化との決別・・・④チーム員の顔の向きをそろえる・・・⑤「仕事の本質」を見直せる(P73)

 マニュアルを作成するときは、部署ごと、あるいはチームという単位で普段の業務を洗い出していくのが基本です。(P89)

 マニュアルをつくると人材育成を効率的にできるようになるのです。(P103)

 業界の最前線を走り続ける企業に共通していることは、非常にシンプルです。「挨拶をきちんとする」、「ゴミを見つけたら拾う」、「仕事の締め切りを守る」といった、小学校で教わるような、人としての「基本のき」が社員に浸透しているかどうか。(P114)

 「上司に対しても、きちんと意見を言うようにしよう」といくら言葉で言っても、なかなかそのような雰囲気は変わりません。改善するには「上下関係のあり方」を形から変えることが必要です。そこで、無印良品では誰に対しても「さん付け」で呼ぶことを徹底しているのです。(P122)

 部下のモチベーションを上げ、チームや部署全体の士気を上げるのに必要なポイントは二つあります。それは、①やりがいを与えること、そして、②コミュニケーションです。(P143)

 行き過ぎたホウ・レン・ソウは社員の意識を自分の部署に縛り付けてしまうので、内向き思考になり、”部分最適”の温床となります。全体最適の視点を養うためにも、リーダーは手綱を握りすぎないことが大切なのです。(P179)

 もし、残業を仕事に対する熱意の表れだととらえているのなら、まずは上司がその考え方を改めなければなりません。仕事への貢献度は時間で測るものではなく、結果で測るべきではないでしょうか。(P188)

 モチベーションを維持するために役立つのが、マニュアルです。そういう意味では、マニュアルは組織だけでなく、個人にも必要でしょう。(P198)

 最後の言葉にあるように、一度自分の業務・日常生活を見直すきっかけして、「マニュアル」を作るのは重要かと思いました。一度作ってみようと思います。

2014年3月 5日 (水)

クリミア半島と尖閣諸島について思うこと。

ロシアがウクライナのクリミア半島での影響力を強めています。アメリカのオバマ大統領が、ロシアのプーチン大統領に電話をし、軍事力行使を控えるよう伝えたにも関わらず、ロシアはクリミア半島に軍を展開しました。

歴史的には、スターリンのいたソ連時代にクリミア半島にいたイスラム系住民を追いやり、ロシア人が進出してきたようです。そのためクリミア半島にはロシア人住民が多く、今回のプーチン大統領の強気の行動の後ろ盾になっていると思われます。

今後ウクライナ情勢がどうなるかは分かりませんが、個人的にはクリミア半島はこのままロシアの影響を受け、分離独立するのではないかと見ています。

今回の事件でのポイントはアメリカの動きだと見ています。ロシアを説得しようとしたものの、やすやすとクリミア半島をロシアに掌握され、アメリカとしては面目丸つぶれでしょう。といって、アフガニスタンやイラクのようにアメリカ軍が動くことはないでしょう。EU諸国よりは直接的な利害関係が薄いと思われるからです。このままアメリカ軍は手を出せず(出さず?)に終わると考えています。

そしてもう一つ気になるポイントは中国の動きです。現状中国は今回のロシアの動きに対し肯定も否定もしていないようです。ロシアと中国の関係は悪くありません。おそらくロシアはクリミア半島への軍事行動の前に中国には伝えていたのしょう。結果、アメリカは軍事行動には今のところは出ておらず、中国はアメリカの弱体化を確信したことでしょう。

クリミア半島はロシアにとって「核心的利益」です。中国にとっても、尖閣諸島は「核心的利益」です。アメリカとウクライナの関係に比べ、日米は同盟国であり強固です。ただし靖国問題で日米関係がゆらぎつつある中、アメリカの力が衰えていると見るやいなや、中国は尖閣諸島を奪いに来るでしょう。もちろんロシアには根回し済みです。

そのようなことにならないためにも、日米関係を何としても立て直さねばなりません。

«息子の卒業を祝う会で。。。

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